講演録「私はあそこへ生まれていこう」より

雨と、雨の合間に照る日差しに

いよいよ木々の育ちも勢いを増しています。


今年もなのはな園のお庭に

枇杷が実る季節がやってきました。


 


今日は

松浦園 講演録「私はあそこへ生まれていこう」

   −0〜3歳の子どものために親ができることー より

内容の一部をご紹介したいと思います。

 

 

 

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私はあそこへ生まれていこう 

      ー0〜3歳の子どものために親ができることー

 

 

「私」と「あなた」

 

「私」がどこにあるかというと、この体の中にあります。

ちょっと皆さん自分の体にさわってみてください。感じられますか?

今椅子に座っていますよね。椅子と「私」の境目って感じていますか?

今私が話をした途端に感じましたよね。

ふだんは、椅子と「私」の境目って、あまり意識していないと思うんです。

 

触覚は、触れて感じる感覚ですけれども、本来私たちが無意識に持っている感覚なんですね。

これを全部意識していたら、すごく大変です。痛いし、敏感でピリピリしてしまう。

ですから触覚は一番鈍感な感覚なんです。

本来はものすごく無意識な感覚です。でも一番外にさらされている感覚なんです。

 

触覚は、一番外側の皮膚感覚。この皮膚で私たちの肉体は守られています。

体は「私」というひとつの存在を入れておくいれものなんですね。

「私」という存在を入れておく器、この器があるから「私」がここにいられるのです。

その器を育てているのが7歳までの時期なんです。

 

ところが今、この「『私』がここにいるよ」という感覚が

とても薄い子どもたちが増えてきました。例えば境界線がわからなくなってきている。

「さわっちゃいけないよ。これはよそのおうちの」ということを

知る時が3歳以降くらいになってでてきますよね。でもそこがわからない。

とにかく欲しいと思ったら何でも取ってしまう。

そういう時期、例えばお友だちのおもちゃを何でも取っちゃう時期は

2,3歳くらいまでありますよね。「欲しいー!」って。

でもだんだん「これは〇〇ちゃんの」「これは△△ちゃんの」って、わかるようになってくる。

「これは僕の」っていう見えない境界線のようなものを子どもが感じられるようになってくる。

ところがその境界線は、「私」ということを感じていなければ、感じられないものなんです。

そのために、子どもの体を感じさせてあげることがすごく大事です。

 

赤ちゃんのマッサージってよく言われますけれども、赤ちゃんの体を優しく撫でてあげてください。

撫でることで「あなたがここにいるのよ」と子どもに感じさせられます。

言葉で「ここにあなたがいるのよ」って言うことはありません。

子どもたちの体に触れてあげること、それから抱っこしてあげること。

抱っこしてあげることで、子どもは内側に自分というものを感じることができます。

 

泣いている子どもが落ち着くためには、抱っこってすごく大事ですね。

抱っこには、お母さんを感じて安心できるというのもあるんですけれども、

もうひとつ大事なのは「さあ、ここにあなたがいるよ。戻っておいで」っていう感覚を

子どもが持つ助けになるんですね。

 

 

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講演録はなのはな園のホームページよりご購入いただけます。

http://www.nanohana-en.com/book/

 

今後もそれぞれの内容をすこしずつご紹介していきます。

 

 

 



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